エアコンの寿命って何年?
エアコンの耐久性は使用者によって様々です。中には10年以上使用している丈夫なエアコンもありますが、5年程度で買い替えを余儀なくされた方もいらっしゃるでしょう。エアコンの寿命には、運が関係している場合もありますし、使用頻度によっても左右されます。一般的に、エアコンの修理部品は製造終了から9年間保持されることが多いですが、多くのメーカーは10年間の部品保管を行っており、この期間内であれば修理が可能です。ただし、その保守期間を過ぎると部品の在庫がなくなり、新しいエアコンへの買い換えが必要になることがあります。
製造から保守期間までを合わせれば、寿命が15年程度と考えられることもありますが、頻繁な使用は電子部品の早期劣化を招き、寿命を縮めることがあります。逆にあまり使用しないエアコンでも内部の部品が劣化し、寿命が短くなることがあります。したがって、エアコンの故障は使用頻度だけでなく、さまざまな要因が絡み合っているため、使用の多少に関わらず一概に壊れやすい、壊れにくいとは断言できないのです。
寿命が近いエアコンに現れる前兆
効き目が悪くなる | 冷暖房の効果が弱まるのは、エアコンの寿命が近い典型的なサインです。しかし、これは冷媒ガスの漏れが原因の場合もあり、修理によって改善されることもあります。また、室外機の出口が何かで塞がれていたり、室内機のフィルターが詰まっていたりすると、性能が低下することもあります。これらの場合は掃除や障害物の除去で解決することが可能です。 |
異音がする | 耳慣れない異音がする場合は、送風ファンやコンプレッサーの故障が疑われます。専門業者の診断で修理不可能と判断された場合は、新しいエアコンへの交換が必要になります。 |
水漏れ | 水漏れは、ドレインホースの詰まりが原因であることが多いですが、これはクリーニングで解消できる場合も。ただし、冷媒ガスの不足が原因の場合は、補充しても改善しない場合があり、その場合は買い替え時かもしれません。 |
エアコンの寿命を伸ばす方法
エアコンを新調する際は購入費用だけでなく、古いエアコンの撤去や廃棄にもコストがかかります。普段の使い方に気をつけることでエアコンの寿命を延ばしてコストを抑えることが可能となります。まず、定期的な清掃は欠かせません。エアコンを使用していると、タバコの煙やカビの臭いが気になることがあります。これらの臭いは一度つくとなかなか取り除けません。フィルターの掃除をしていても、臭いの原因となるタバコの成分は落ちにくいものです。こうした場合はプロのエアコンクリーニングを利用し、内部を徹底的に洗浄するのがおすすめです。このようなクリーニングを定期的に行うことで、室内機のトラブルを未然に防ぎ、エアコンの寿命を伸ばすことができます。
次に、エアコンの温度設定にも注意が必要です。過度に低い温度設定や、長時間の連続使用はエアコンに過大な負荷をかけ、寿命を縮める原因になります。また、逆にほとんど使用しないで放置するのも、エアコン内部の劣化を進めることになりかねません。フィルターの掃除を怠ると、エアコンに余計な負荷がかかり、故障の原因となります。定期的なメンテナンスは、長く快適にエアコンを使用するための重要なポイントです。